2007年の上位ランキングを元に考察
eワラントで活発に取引されるのはどんな対象原資産なのかを見れば、eワラントの投資者がeワラントをどのように使っているのか、ある程度推測出来るのではないかと思われる。
2007年の上位ランキングは次のようになっていた。
1位 日経平均
2位 米ドルリンク債
3位 任天堂
4位 みずほフィナンシャルグループ
5位 ソフトバンク
6位 楽天
7位 豪ドルリンク債
8位 ハンセン指数
9位 ニュージーランドドルリンク債
10位 SUMCO
(出所:ゴールドマン・サックス)
これらの銘柄について、取引状況等より、eワラントがどうして利用されたのかを次のように推測することが出来る。
1.投資資金が制約されてしまう株式に投資可能:任天堂、みずほ
2.夜間取引が可能:日経平均、ハンセン指数、米ドルリンク債、豪ドルリンク債、ニュージーランドリンク債
3.値動きが大きいためeワラント投資に最適だった:任天堂、SUMCO、ソフトバンク、楽天
4.損失が最大で投資元本に限定される:日経平均、米ドルリンク債、豪ドルリンク債、ニュージーランドリンク債
5.レバレッジが効く:日経平均、ハンセン指数
6.外国株のショートが可能:ハンセン指数
最近、それぞれの国の株式市場の変動率が高まったということもあり、eワラントは活発に取引される状態が続いている。ちなみに、取引上位の対象原資産について、現在のところはあまり大きな変化はない。ただ、経済の状況によっては多少変動があり、例えば株価が下げている局面では日経平均、ハンセンと任天堂などが中心となってプットの利用が増加している。
なお、ショートポジションを持つこと自体に、あまり肯定的な見方をしない人もいるようだ。市場というのは、様々な相場観を持った参加者が必要な場所である。そのことによって流動性が提供されて、取引に厚みが出来てくる。買いたい人がいても、売っている人がいなければ、売買の取引は成立しない。
また、機関投資家の多くは、保有株式のヘッジを機動的に行っている。少し前までは個人投資家にとって多くの制約があったものの、現在ではeワラントなどで多種多様な相場観を生かすことが出来る機会を提供されているので、柔軟な投資が行えるだろう。